その質問にお答えします。
LEDランタンやキャンドルランタンをdiyしたことがある方はいるかと思います。
実際私も初めてランタンを作ったのはLEDランタンで、その次にキャンドルランタンに挑戦しました。
しかしdiyという程の手間がなく、物足りなさを感じているときに灯油ランタンもdiy出来ることを知ったのです。
そこで今回は、灯油ランタンについて仕組みや使い方の復習をしながら、diy初心者でも灯油ランタンを自作できる方法を紹介します。
この記事を読むと、身近にあるもので灯油ランタンをdiy出来るようになり、いざという時にも役立ちますよ。
目次
灯油ランタンとは?
灯油ランタンはケロシンランタンやオイルランタンと呼ばれることもあります。
キャンプ初心者からベテランキャンパーさんまで愛用している方が多い灯油ランタン。
diyについて解説する前に、まず灯油ランタンについて詳しく見ていきましょう。
灯油ランタンの種類
灯油ランタンはタイプが2種類に分かれます。
加圧式ランタン
非加圧式ランタン
それぞれの特徴について解説していきます。
加圧式ランタン
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加圧式のランタンは光量が多く、驚くほどの明るさで周囲を照らしてくれるため、メインランタンとして活躍する事が多いです。
点火までにマントルの空焼き、ポンピングやプレヒート(予熱)などが必要なため、初心者の方には扱いが難しいと言われています。
また使用後の掃除や、定期的なメンテナンスも必要になってきますが、そういった手間も楽しみの1つになりますよ。
非加圧式ランタン
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非加圧式ランタンは、突風(ハリケーン)の中でも使うことが出来るほど優れた防風性があり、別名「ハリケーンランタン」とも呼ばれます。
加圧式ランタンと比べ、点火までの事前準備の手間もほとんどなく初心者でも扱いやすいランタンです。
加圧式のような明るさはなくメインランタンとして使うというよりも、テーブルなどのサブランタンとして活躍します。
レトロなデザインの物が多く、家でインテリアとして使う方も多いです。
灯油ランタンで使う燃料
灯油ランタンで使える燃料には、灯油とパラフィンオイルがあります。
しかし、パラフィンオイルが使用できるのは非加圧式のランタンのみで、加圧式ランタンでは使用できませんので注意して下さい。
では、それぞれのメリットとデメリットをみていきましょう。
灯油
メリット
- 加圧式、非加圧式のどちらでも使用可能
- ガソリンスタンドなどで簡単に手に入る
- 価格が1L約111円でコスパが良い(2022年11月21日現在)
デメリット
- ススが出やすく独特の臭いが有る
- 40℃以上の温度の場所では引火の危険がある
私は灯油の臭いも気になりませんし、ススも掃除すれば良いだけなので、コスパの良い灯油をよく使います。
また、冬キャンプではストーブを使う事も多いので、燃料を共有できる灯油が便利ですね。
パラフィンオイル
メリット
- 引火点が95℃なので引火の危険性は低い
- 灯油と比べると臭いが少なくススも出にくい
- 虫除けできるタイプもある
デメリット
- 使えるのは非加圧式ランタンのみ
- 灯油の10倍くらいコストがかかる
- 取り扱っていないお店もある
灯油よりはコストがかかりますが、燃費が良いのでガソリンランタンやガスランタンと比べるとコストパフォーマンスは良いです。
加圧式ランタンでは使用できないので、そこだけは間違えないように気をつけましょう。
非加圧式、加圧式、それぞれ色々なメリット、デメリットがあります。
冬はストーブと燃料を共有できる灯油、夏は虫除けできるパラフィンオイルにするなど、自分の好みや用途によって使い分けるのもよいですね。
diy出来るのは非加圧式の灯油ランタン
diyと聞くと難しく感じる方もいるかもしれませんが、意外と簡単にできます。
diy出来るのは非加圧式のランタンのみで、加圧式のランタンではできません。
ではdiyのやり方をお伝えする前に、非加圧式ランタンの仕組みと使い方復習していきましょう。
非加圧式ランタンの仕組み
[出典引用:楽天市場]
オイルランタンは大きく分けると、燃料タンクがつながったフレーム、ガラスのホヤ、インナーチムニーの3つの部位で構成されています。
基本的にアルコールランプと似ていて、芯に染み込んだ燃料が燃える仕組みです。
芯に炎が灯り、暖められた空気が上部から放出されます。
この時に発生する上昇気流により、新鮮な空気が両側のフレームを通り下部のバーナーへと流れます。
バーナーへ暖かい空気が流れることで、燃焼を促進させる仕組みです。
非加圧式ランタンの使い方
- 芯の先端を山なりにカットする
- 燃料をタンクに入れる
- 燃料が芯に染みたら点火
- 炎の大きさを調整する
手順としてはこれだけなので、初心者の方でも心配いりません。
芯の先端をカットする理由は、このひと手間で炎の形がきれいになるからです。
タンクに入れる燃料は8割程度にし、燃料を入れたら芯に燃料が染み込むまで30分以上は待ちましょう。
芯に十分に染み込んだら点火し、レバーを回して芯の長さを調整することで炎の大きさを調整します。
炎を消す方法もレバーを回し芯を短くするだけです。この時芯を短くしすぎて誤ってタンクに芯が落ちる場合があるので気をつけましょう。
注意ポイント
灯油ランタンの使用中、トップフード、トップリングは炎で熱されて高温になるため、触らないようにしてください。
灯油ランタンのdiyに挑戦!
灯油ランタンは、空き缶や100円均一などで購入できる材料でdiyできます。
自分好みの材料を使い、お気に入りの灯油ランタンを作ってみましょう。
事前準備
灯油ランタンを自作する事前準備として、まずホヤの部分に使うビンの底を切り離していくのですが、今回は2つの方法を紹介します。
温度差を利用する方法
- 切断したい場所に糸を巻き付けます。
- 巻き付けた糸に少量ずつオイルをつけていきます。この時持ち手側にオイルが垂れないように注意しましょう。
- 糸にまんべんなくオイルをつけたら着火します。
- 着火したら持ち手を下に下げ、炎が消えるまでクルクルと瓶を回します。
- 炎が消えたら氷水へ投入して下さい。ガラスが割れる音がしたら成功です。
- 燃やした側を、ハンマーなどで瓶を回しながら叩くとキレイに切断できます。(強く叩きすぎないで下さい)
- 切断面を紙やすりで削って整えます。
初めて挑戦する時は上手く出来るのか、危なくないのか心配だと思います。
私も灯油ランタンを自作する際、ビンを切断するのは初めてだったので不安でしたが、本当にきれいに切断できました。
慣れると簡単に出来ますし、時間もそんなにかかりませんよ。
文章で説明してきましたが、分かりにくい方はこちらの動画が詳しく解説してくれているので参考にして下さい。
ガラス用ノコギリを使用する
温度差を利用しての切断が上手く出来るか不安な方や、炎が怖いという方は、ガラスを切断する用のノコギリを使うのもおすすめです。
使い方は、ガラス瓶のカットしたい部分にマスキングテープなどで目印をつけて、水をかけながらカットしていくだけです。
カットできたら紙やすりなどでガラス瓶の切断された面を磨いて完成。
慣れるまでは真っ直ぐ切断するのは難しいですが、方法自体は簡単ですね。
diyをする機会が多い方は、1本持っていても損はないかと思います。
灯油ランタンの作り方
準備するもの
- ランタン用の燃料
- 燃料タンクになるフタ付きガラス瓶
- ホヤになるフタ付きガラス瓶
- 芯になる綿100%の紐(ヒモ)
- 紐を通すための金具
- フタを接続する際に使うボルト、ナット
作成方法
- 燃料タンク用・ホヤ用両方の瓶のふたに灯芯を通す穴を開ける
- ホヤ用の瓶のフタに空気穴とボルトをつける穴を開ける
- 燃料タンク用の瓶のフタにはボルトをつける穴のみ開ける
- ホヤ用とタンク用のフタの間にナットを挟みボルトで接続する
- 綿紐を通した金具を穴に通して固定する
- ビンを取り付け燃料を注ぐ
芯を通すための金具は、アルミ缶をカットして代用する事もできます。
先ほど非加圧式ランタンの仕組みで紹介したフレームはありませんが、空気穴から空気が入るので大丈夫ですよ。
私が実際作る際に参考にしたのが、こちらの動画です。
灯油ランタンは自作出来る!?diyで自分だけのランタンを作ろう!:まとめ
まとめポイント
- 灯油ランタンには加圧式と非加圧式の2種類ある
- 燃料は灯油とパラフィンオイルだが、加圧式ではパラフィンオイルは使えない
- diyで作れるのは非加圧式のランタンで、100円均一にあるもので材料は揃う
- ガラス瓶を切断する際は、温度差を利用する方法やノコギリを使う方法などがある
今回は灯油ランタンについての解説と、diyする方法を紹介してきました。
穴を開けたり、ガラス瓶を切断したりと多少の手間はかかりますが、身近なもので作れることが分かりましたね。
世界に1つだけのオリジナル灯油ランタンを作ってみてはいかがでしょうか。