その質問にお答えします。
長年幅広い層から愛され続けている灯油ランタン。
近頃は扱いやすいLEDランタンの種類が増えてきましたが、それでも変わらず灯油ランタンを支持する人がいるのには理由があります。
私もLEDランタンを使っていましたが、キャンプに慣れてきた事と子供に手がかからなくなった事から最近使い始めました。
初めは説明書を見ながら苦戦しましたが、何回か使用し今では手間が楽しいと感じています。
この記事では灯油ランタンの魅力と使い方について詳しく解説します。
目次
灯油ランタンが愛される理由
灯油ランタンはケロシンランタンとも呼ばれ長年愛されています。ケロシンとは英語で灯油という意味です。
灯油ランタンは事前準備から片付け、メンテナンスまで色々な手間がかかります。
しかし、扱いやすいLEDランタンが主流になりつつある今でも、灯油ランタンを愛用する人がいるのには理由があるんです。
コストパフォーマンスが良い
灯油ランタンは燃費が良いので、頻繁にランタンを使う方におすすめです。ガソリンスタンドなど、手に入れやすいのも良いですね。
現在の価格は少し上がっていて、全国平均で1リットル115円前後となっています。(2022年4月18日現在)
炎の揺れで癒やされる
炎の揺れを見ているとなんだか癒やされますよね?
これは焚き火でもよく使われる言葉で、炎が「1/fゆらぎ」といわる独特のリズムで揺れているからなんです。
焚き火はして良い場所が決まっていて、キャンプサイトの近くでは出来ない事も多くあります。
そんな時は灯油ランタンで暖まりながら、炎を見て癒やされましょう。
デザインがレトロでおしゃれ
昔から100年以上愛されている灯油ランタンは、デザインもレトロなものが多くおしゃれです。
インテリアとして自宅に置いていても雰囲気抜群です。
人気のフュアーハンドランタンなどはカラーバリエーションも豊富なので、自宅の雰囲気に合うものが見つかります。
手間がかかる分愛着が湧く
私も初めて使ったときは事前準備やメンテナンスに手間もかかるし、なかなか上手く使えず苦戦しました。
しかし使っていくうちに操作に慣れてスムーズに扱えるようになり、使用後にキレイに掃除するのも楽しみになっています。
灯油ランタンを愛用している人にベテランキャンパーさんが多いのは、便利なだけではなく愛着が湧いているからかもしれないですね。
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灯油ランタンの使い方
灯油ランタンには加圧式と非加圧式のものがあります。
加圧式は非加圧式に比べ光量が多くメインランタンに向いているランタンですが、事前準備の手間が多いです。
非加圧式は加圧式より光量は少ないですが手間もあまりかからず、初心者の方におすすめです。
それぞれ使用方法について詳しく説明していきます。
加圧式の場合
①マントルを取り付ける
マントルをインナーチムニー下部に取り付けて、付属している紐で二重に結んで固定します。余った紐は切っておいて下さい。
② 燃料をタンクに入れる
燃料タンクのキャップを外して灯油を容量の7〜8割程度まで注ぎます。
※満タン近くまで入れないのがポイントです。
③ ポンピングする
バルブや燃料口などが閉まっていることを確認したら、ポンプを使って空気を送りランタン内に圧力をかけます。
あまりポンピングをやりすぎると圧力が強すぎて燃料が漏れることもあるので気を付けましょう。
④プレヒート(予熱)~点火
予熱バーナーを使う場合は、灯油をノズルから霧状に噴き出し、これに点火してジェネレーターを予熱します。
圧力が下がっていたら素早く追加でポンピングをしましょう。
アルコールを使ってする場合は、まずアルコール皿にアルコールを入れ点火します。
十分に予熱しないとランタンが炎上するので、冬場などにアルコールを使って予熱を行う時はアルコールが2回蒸発するまで行って下さい。
アルコールを使ってのプレヒートは圧力が逃げないので、予熱中に追加でポンピングをする必要はありません。
プレヒートは最低90秒行い燃焼室を暖めます。
※マントルが新品の場合はプレヒートの前に空焼きをしてください。全体的に白くなって、小さく丸くなったらOKです。
⑤火力を調整する
燃料バルブを操作して火力を調整しますが、私は明るさを微調整するためにバルブをひねりすぎて火が消えてしまったことがあります。
火が消えてしまうと点火からやり直さないといけないので注意してください。
消火方法は?
加圧式ランタンの消火方法は2種類あり、たいていのランタンは燃料バルブを閉めるだけで消火します。
しかし、燃料バルブは開けたまま圧力バルブを開け、タンク内の圧力を抜いて消火する物もあるので注意しましょう。
加圧式ランタンの使い方を詳しく解説している動画はこちらです。
非加圧式の場合
①芯をカット
芯の先を丸くカットします。
絶対にしないといけない事ではありませんが、この一手間で炎がキレイな山型になり効率よく燃焼します。
②燃料をタンクに注入
燃料をタンクに入れ、芯にオイルを吸わせて浸透させます。10分以上経ったらホヤを持ち上げて芯を少し出し指で触ってみます。
指に油がついたら準備OKです。
③点火する
レバーを下げてホヤを持ち上げ、ライターやマッチなどで芯に点火します。点火した後レバーはゆっくり元に戻してください。
④火力を調整する
非加圧式は火力調整ハンドルを回し、芯の長さを変えることで火力を調整します。芯を長くするほど炎が大きくなります。
消火方法は?
非加圧式の消火はレバーをまわして芯を短くするだけで、炎は小さくなり消火できます。
しかしレバーをまわしすぎて、芯がオイルタンク内に落ちると面倒くさいことになります。
ホヤを持ち上げて隙間から息を吹きかけて消す方法もあるので、私はこちらがおすすめです。
非加圧式ランタンの使い方を詳しく解説している動画はこちらです。
お手入れの方法
お手入れ方法は加圧式と非加圧式であまり変わらず、主に消耗品の交換とホヤの掃除です。
非加圧式で使用する芯は消耗品なので定期的な交換が必要です。
芯の交換をするタイミングは燃焼時間が短くなってきたのを目安に交換すると良いでしょう。
使用中に消えてしまわないように、使う前に芯の長さの確認しておく事と予備の芯は必ず準備しておいて下さい。
また、加圧式で使用するマントルも消耗品です。
私は間違って毎回交換していましたが、毎回交換する必要はありません。
基本的には破れたら(穴が空いたら)交換します。
まれにマントルが破れず使い続けることができる場合もありますが、光量は少しずつ落ちてきます。
明るさが足りなくなったと感じたら、マントルを交換をするのが良いでしょう。
ホヤは、使っているうちに煤(スス)がついてくるので定期的にホヤの内側を柔らかな布で拭き取ります。
他にも、着火しにくくなったり炎が安定しなくなった場合はジェネレーターのチェックが必要です。
1、2年に1度の目安でジェネレーターを交換することをおすすめします。
キャンプのシーズンが終わったら、タンクの中の燃料を空っぽにすることが大切です。
意外と空にするのを忘れて、翌年いざ使う時に気づくキャンパーさんも多いので気を付けて下さい。
おすすめ商品を紹介!
加圧式と非加圧式の商品を、特徴とおすすめポイント交えて紹介します。
コールマン ケロシン(灯油) ランタン
[出典引用:Amazon]
サイズ:約34.0×15.0cm
重量:約2.15㎏
タンク容量:約1l
加圧式のランタンです。
ランタンと言えば有名なコールマンですが、灯油ランタンは現在日本国内向けの販売はありません。
そのためこの商品を購入するなら並行輸入品になります。説明書が英語なので動画などで使い方を確認するのがおすすめです。
並行輸入品や英語の説明書という点を含めても、購入して損はしない商品です。
ペトロマックス HK500 ブラス
[出典引用:楽天市場]
サイズ:約40.0×17.0cm
重量:約2.4㎏
タンク容量:約1l
加圧式のランタンです。
ペトロマックスは圧力式灯油ランタンを開発した会社で、開発から100年以上ほとんどランタンのデザインが変わっていません。
色はゴールドで本体はブラス製なので、使えば使うほど味がでます。色違いでシルバーもあり、そちらの本体はニッケル製です。
光量が400wと明るいのでメインランタンにおすすめです。
キャプテンスタッグ ランタン ライト
[出典引用:Amazon]
サイズ:約30.5×17.0cm
重量:約490g
タンク容量:約300ml
非加圧式のランタンです。
価格が安価なので、ブランドにこだわりがなく灯油ランタンに挑戦してみたい方におすすめです。
本体が軽く、燃料を入れても1kgにもならないので持ち運びも簡単です。
昔ながらのレトロな雰囲気がおしゃれなランタンです。
フュアーハンド ランタン 276 ジンク
[出典引用:楽天市場]
サイズ:約26.0×16.0cm
重量:約520g
タンク容量:約340ml
非加圧式のランタンです。
非加圧式を代表するランタンといえばフュアーハンドランタンと言っても過言ではありません。
本体は亜鉛メッキで処理されていて錆びにくいのでアウトドアにおすすめです。
近年、フュアーハンドランタンは人気過ぎて価格が高騰していましたが、現在は価格も落ち着き定価で購入できます。
カラーバリエーションが豊富なフュアーハンドランタンですが、私はこちらのジンクの方が見た目が好みで思わず購入してしまいました。
キャンプを彩る灯油ランタンの使い方を解説!おすすめ商品も紹介!:まとめ
まとめポイント
- 灯油ランタンはコストパフォーマンスが良くデザインがオシャレなものも多い。
- 灯油ランタンの加圧式はポンピングやプレヒートなど手間がかかるがその分愛着が湧く。
- 加圧式を初めて使うときやマントルを交換して最初に使う時にはマントルの空焚きが必要。
- 初心者の方には非加圧式のものが扱いやすくておすすめ。
- 長く使い続けるため定期的なお手入れとメンテナンスをする。
いかがでしたか?
一言で『灯油ランタン』といっても加圧式と非加圧式に分かれていて、それぞれで使い方が違うんです。
文字で見ると工程が多く大変そうに見えますが、実際に使ってみるとそんなに時間はかかりませんし、慣れてくると簡単に出来ます。
魅力や使い方を見て自分に合ったものを選びたいですね。