キャンプの夜を彩るガソリンランタンやガスランタン。
キャンパーにとって必需品ですが、すぐに破れてしまうマントルは本当にクセ者ですよね。
でも少し工夫を加えることでマントルを長持ちさせることができるんです。
今回はマントルを長持ちさせるポイントを交えながら、正しい交換方法と保管の仕方について解説していきます。
早速、マントルの正しい交換方法について見ていきましょう。
目次
マントルが破れた場合の正しい交換方法
今回はコールマンの2500ノーススターを使って交換方法を解説していきます。
2500ノーススターLPガスランタン
[出典引用: コールマン公式HP]
2500ノーススターは約1,543ルーメンの明るさを誇るコールマンの主力ガスランタン。
数あるマントルランタンの中で群を抜いた使いやすさでマントル装着やメンテナンスも簡単。
ベテランキャンパーだけでなく、マントルランタンになかなか手が出ない初心者の方にもおすすめです。
ちなみに解説に出てくる部品の名前とマントルの交換方法は他製品の場合でも基本的に同じなので安心してください。
【交換の手順】
- 新しいマントルを装着する
- 空焼きをする
- 点火チェックをする
新しいマントルを装着する
ベンチレータとガラスグローブをはずす
[出典引用: コールマン公式HP]
まずベンチレーターナットをゆるめて、ベンチレーターとガラスグローブをはずします。
2500ノーススターはベンチレーターとガラスグローブが一体型なので、ナットをゆるめるだけで簡単にはずせますよ。
部品の名前
- ベンチレーター(ふたの部分)
- ベンチレーターナット(ベンチレーターの留め具)
- ガラスグローブ(マントルをおおう筒、ホヤとも呼ばれる)
バーナーヘッドに新しいマントルを装着する
[出典引用: コールマン公式HP]
新しいマントルはしっかりと伸ばして装着します。
縮こまった状態で空焼きするとマントルが破れやすくなります。
古いマントルの破片もきれいに掃除しておきましょう。
灰になったマントルを誤って飲み込んだらとても危険です!
新しいマントルを空焼きする
マントルを長持ちさせる重要なポイントは、衝撃が加わる要因を極力排除することです。
火を使うので、一酸化炭素中毒に注意する必要があります。
また、マントルに火を当てるとしみ込んだ化学薬品の臭いも出ます。屋内で空焼きすると、この臭いも室内に充満してしまいます。
風が吹いていないかチェックする
意外と盲点なのが、風です。
一度火を当てたマントルは非常に破れやすくなっているので、風が当たるだけで破れてしまうことがあります。
私は花粉症なのでくしゃみも要注意ですね。
火の当て方に注意する
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均一に焼けるようにマントル下部から火を当てます。
一度火を当てると一気に真っ黒に焦げて、その後あっという間に真っ白に灰化します。
もし焼けていない部分があれば、追加で火を当ててください。
ただし、何度も火を当てないようにしましょう。
焼きムラがあるとマントルは破れやすくなりますが、火を当て過ぎたマントルも同様に破れやすくなります。
衝撃に弱いので、火を当てるときにライター本体が触れないようにすることもお忘れなく。
点火チェックをする
まず、ガラスグローブとベンチレーターを戻してナットでしっかり固定。
次に、器具栓つまみでガスを少しずつ出しながら点火ボタンを押します。(自動点火装置がついていない製品もあります)
いきなり器具栓つまみを全開にして点火すると、爆発したように勢いよく火がつくときがあります。これもマントルが破れる原因になるので要注意ですよ。
点火して問題がなければ、マントルの交換は完了。
マントル交換の手順とポイント
新しいマントルを装着する
- マントルはしっかりと伸ばして装着する
空焼きをする
- マントルに風が当たらないようにする
- マントル下部から均一に火を当てる
- ライター本体が直接当たらないように空焼きする
- 何度も火を当てることは避ける
点火チェックをする
- 器具栓つまみは少しずつ開ける
最後に動画でもマントルの交換手順を確認してみましょう。
こんな場合もマントルを交換したほうがいい
完全に破れていなくても、安全のために新しいマントルに交換したほうがいい場合があります。
小さな穴が空いた場合
0.5cm〜1.0cm程度の小さな穴が空いたら、交換しましょう。
燃料の不完全燃焼や穴から漏れ出た炎でガラスグローブの破損や予期せぬ故障の原因になります。
前より暗くなってきた場合
マントルも長く使うと劣化します。
「前より暗くなったかな」と感じたらマントルを交換しましょう。
私の場合、暗くなったマントルを交換しなかったために失敗した経験があります。
大光量のガスランタンをメインランタンとして使っていたときでした。
「弱い明るさも味があっていいかも」と思って使い続けていたところ、食卓のランタンの方が明るくて大量の虫が寄ってきてしまいました。
メインランタンとして使うなら、暗くなったマントルはすぐに交換しましょう。
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マントルを長持ちさせる保管の仕方
とても破れやすいマントルですが、空焼き後の取り扱い次第で長持ちさせることができます。
縦置きで保管する
保管の際は置き方にも注意して下さい。縦置きで保管することが必須。
横置きにするとバーナーに装着したマントルが傾いて破れることがあります。
クッション性のあるランタンケースで保管する
クッション性のあるランタンケースに入れて衝撃を和らげることも重要です。
クッション性があるとマントルだけでなくホヤガラス等の破損も防いでくれるので一石二鳥ですよ。
ランタンケースを選ぶ際にはサイズも確認する
たくさんランタンケースが販売されていますが、その多くは小型ランタン用のやや小さめのサイズのものがほとんど。
メインランタンに使う大型のマントルランタンを保管するケースは高さだけでなく、幅の長さも大切。
幅は最低でも17㎝以上は欲しいところです。
これからご紹介する3点は、いずれもクッション性があってサイズも十分大きいので安心してください。
保管の仕方
- 縦置きで保管する
- クッション性のあるランタンケースで保管する
- ランタンケースを選ぶときはサイズを確認する
おすすめのランタンケース3選
ランタンケースL(コールマン)
[出典引用: Amazon]
個性的でスポーティなデザイン。
LサイズとMサイズがあり、大型のメインランタンに使うならLサイズがおすすめ。
折りたためるので、未使用時は場所を取らずコンパクトに収納できます。
サイズ: 19cm×19cm×33cm(高さ)
ソフトガードランタンケースL(ロゴス)
[出典引用: Amazon]
中のランタンが動かないようにしっかり固定できるベルトがついているのが大きな特徴。
小さいランタンを入れる場合でもベルトで固定すれば安全に持ち運べますよ。
大型ランタンを保管するのに十分な余裕のあるサイズ。未使用時は折りたためます。
サイズ: 25cm×17cm×35cm(高さ)
ソフトランタンケース2(コールマン)
[出典引用: Amazon]
鉄板入りの三重構造でクッション性は抜群。
ガラスグローブとマントルの両方をしっかり衝撃から守ってくれます。
ショルダーストラップが付いているので、肩にかけて楽々持ち運びできますよ。
こちらも使わないときは折りたたみ可能でコンパクトに収納できます。
サイズ: 18.5cm×18.5cm×38cm(高さ)
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ランタンのマントルが破れた場合の交換方法と長持ちさせるポイント: まとめ
マントルは交換方法と保管の仕方にひと工夫加えることで長持ちさせることができます。
私はこのひと工夫を怠っていたので、昔はマントルが壊れることが多かったです。
解説した内容はどれもマントルを長持ちさせるための大切なポイントですので、ぜひ参考にしてくださいね。