その質問にお答えします。
夏のキャンプは海や川で泳いだり、BBQや花火といった楽しみがいっぱいですが、それを邪魔してくるのが「虫」です。
私は毎年夏にファミリーキャンプに行きますが、蚊やアブなどの虫に毎回悩まされていました。
そう悩んでいた時、灯油ランタンでも虫除けできる事を知ったのです。
そこで今回は灯油ランタンを使った虫除け方法と、おすすめの商品を紹介します。
この記事を読んだら、キャンプの「虫」の悩みを減らして、もっと快適に過ごせるようになりますよ。
目次
灯油ランタンとは?
灯油ランタン(オイルランタン)は、キャンプに持っていくのにおすすめのギアです。
LEDランタンやガスランタンに比べると手間がかかるので、初心者の方には扱いが難しいイメージがあります。
しかし、慣れてくれば手間も楽しく感じるようになるので、悩んでいる方は挑戦してみて下さい。
灯油ランタンの魅力
灯油ランタンは暖かみのある灯りが魅力で、置いておくだけでキャンプ場の雰囲気が良くなります。
灯油ランタンは燃費が良く、コストパフォーマンスが良い事も人気の理由の1つです。
灯油ランタンには、『加圧式』と『非加圧式』という2つの種類があります。
非加圧式のランタンは炎の安定性があり、ハリケーンのような突風にも耐えられる事から「ハリケーンランタン」とも呼ばれます。
優しい炎の揺らぎは、見ているだけで癒やされること間違いなしです。
加圧式のランタンは、光量が多く暗闇でもしっかりと照らすことが可能です。
サイト全体を照らせるだけの明るさがあるので、メインランタンとして使う事が多いです。
使用する燃料
灯油ランタンは名前の通り、燃料に灯油を使うランタンの事で「ケロシンランタン」とも呼ばれます。
灯油ランタンの燃料には、灯油以外にパラフィンオイルを使うことができます。
それぞれの特徴について詳しくみていきましょう。
灯油の特徴
灯油は1Lあたり100円前後と安価で、ガソリンスタンドで手軽に購入することが出来ます。
石油系独特の臭いがあるので、私は好きですが苦手な方もいるかもしれません。
また、ススが出やすいので使用後にはお手入れが必須です。
パラフィンオイルの特徴
1Lあたり1000円以上と高価ですが、灯油と比べて圧倒的にススが少ないので、お手入れが簡単です。
引火点が95度以上なので安心して使用できますが、明かりは灯油より暗く感じます。
灯油にもパラフィンオイルにも、それぞれ良いところがあるので自分の好みで選びましょう。
灯油ランタンの使用方法は?
灯油ランタンの使用方法は、LEDランタンやガスランタンに比べると簡単ではありません。
しかし、手間をかける事で愛着が湧きますし、キャンプの楽しみの1つになりますよ。
加圧式の使い方
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使い方の手順
- マントルの取り付け
- 燃料を入れる
- ポンピングを行う
- プレヒート(予熱)
- 点火
マントルを取り付け、紐で二重に結んで固定します。初めて使う場合は空焼きが必要です。
注意ポイント
炭化したマントルは壊れやすいので、扱う際には十分注意してください。
タンクの容量の7〜8割程度を目安に燃料を注いだら、バルブや燃料口が閉まっているか確認してからポンピングを行います。
ポンピングが終わったらプレヒートをしますが、プレヒートには予熱バーナーを使う方法とアルコールを使う方法があります。
カップにアルコールをたっぷり入れてチャッカマンなどで火をつけます。カップからアルコールがなくなればプレヒートは完了です。
十分にプレヒートが出来ていれば、バルブを開くだけで簡単に点火できます。
非加圧式の使い方
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使い方の手順
- 燃料を入れる
- 燃料が芯に染みたら点火
- 炎の大きさを調整
燃料は使う分だけをタンクに入れます。多くてもタンクの8割までにしましょう。
燃料を入れたら、芯に染み込むまで10分以上待ちましょう。長い分には問題ないので、キャンプ場についてすぐ入れるのも良いですね。
炎の大きさはレバーを回して、芯を上下させるだけで調整出来ます。
注意ポイント
芯を上げすぎるとススが出やすくなり、下げすぎると炎が消えたりタンクに芯が落ちる場合があるので注意が必要です。
なんで虫は寄ってくるの?虫除け方法は?
蚊やアブなどの虫が灯りに集まるのには、もちろん理由があります。
ここからは虫が集まる理由と、加圧式ランタンと非加圧式ランタンで出来る、それぞれの虫除けについて解説しています。
灯りに虫が集まる理由
虫たちがなぜ夜の明かりに集まるのか、その答えは紫外線です。
この紫外線は人間には見えませんが虫達には見えていて、そこに集まる習性があるのです。
最近ではLEDランタンを使っている方も多いと思いますが、LEDの光には紫外線が含まれていないので、虫が寄ってこないと言われます。
参考
紫外線に集まる事は分かっていますが、なぜ紫外線に集まるのか、その理由まではまだ解明されていません。
灯油ランタンに含まれる紫外線は多くありませんが、暗闇の中で火を灯せば、虫には明るく見えます。
さらに、加圧式のランタンはメインランタンとして使えるほど明るいランタンなので、虫はより強く引き寄せられます。
加圧式ランタンを使った虫除け
光量の多い加圧式のランタンは、メインランタンとして使うことで虫除けになります。
虫の明るい光に集まる習性を利用して、加圧式ランタンに虫を集める方法です。
テントやテーブルから離れた所に設置することで、食事などの際に虫が寄ってきません。
非加圧式ランタンを使った虫除け
非加圧式ランタンの虫除けには、ユーカリやミントなどのハーブが使われている「虫除けパラフィンオイル」を使用します。
これらのハーブに含まれる成分には防虫効果があり、燃焼することで虫除けになります。
ハーブは体にも優しいので、小さな子供連れのキャンプでも安心です。
参考
加圧式ランタンではオイルを高温で気化させ燃焼させる際に、虫除け成分が飛んでしまう為、パラフィンオイルを使った虫除けは出来ません。
おすすめの灯油ランタンを紹介!
ここからはおすすめの灯油ランタンを、加圧式と非加圧式それぞれ紹介していきます。
私の好きなデザインの物が多くなっていますが、是非参考にして下さい。
コールマンケロシンランタン(加圧式)
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アウトドアブランドとして有名なコールマンは、ランタンメーカーとして誕生したブランドです。
コールマンの灯油ランタンで販売されているのは、現在1種類のみです。
しかも、日本国内向けの販売がないため、並行輸入品を購入することになります。
説明書も英語になりますが、使い方を解説した動画が多くあるので、そこは安心して大丈夫です。
ペトロマックスHK500(加圧式)
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ペトロマックスは加圧式灯油ランタンを世界で初めて開発したブランドです。
開発から100年以上ほとんどデザインが変わっていないため、レトロでかっこいいと人気があります。
また、光量が400w(500CP)でとても明るいので、メインランタンとして活躍します。
本体はニッケル製とブラス製があり、値段は高いですが使えば使うほど味が出るので、長く使う方におすすめです。
フュアーハンドランタン ブロンズ(非加圧式)
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フュアーハンドランタンはカラーバリエーションが豊富ですが、私はブロンズがおすすめです。
ブロンズは真鍮(しんちゅう)製のため、他のカラーに比べると若干価格が高いですが、使えば使うほど味が出るので愛着が湧きます。
渋みのある落ち着いた色に変わるため、長い間使い込まれた雰囲気を楽しむことができます。
デイツ社ハリケーンランタン(非加圧式)
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フュアーハンド社と並ぶほど人気なのが、このデイツ社のハリケーンランタンです。
コンパクトサイズながらタンクの容量は大きく、20時間以上点灯することが可能。
私はこの上品な黒金のボディーカラーがお気に入りですが、他にもカラーバリエーションが豊富でサイズも選ぶことができます。
【虫除け方法】灯油ランタンは加圧式と非加圧式で方法が違う!?:まとめ
まとめポイント
- 灯油ランタンには2種類あり加圧式と非加圧式に分けられる
- 灯油ランタンで使用できる燃料は灯油とパラフィンオイルがある
- 加圧式ランタンはメインランタンとして使い、虫を集める事で虫除けになる
- 非加圧式ランタンは虫除けパラフィンオイルを使うことで虫を寄せつけない
今回は灯油ランタンの魅力や使い方、虫除けの方法などを紹介してきました。
わざわざ虫除け機能のついたLEDランタンを準備しなくても、持っている灯油ランタンで虫除けが出来るんです。
今年の夏は灯油ランタンで虫除けして、キャンプを快適に過ごしましょう。