そんなお悩みにお答えします。
キャンプで欠かせないギアであるランタン。
夏でも涼しい自然の夜の中でランタンの明かりは貴重な存在です。
その中でもガソリンランタンは明るくて雰囲気も良く、多くのキャンパーに愛されています。
そんなガソリンランタンですが、キャンプ初心者の中には扱いが難しそうだと思われがちです。
その中でも点火方法について不安な方も多いのではないでしょうか?
その不安を解消するためにも、今回はガソリンランタンの点火方法を詳しくお伝え致します。
この記事も参考にする
目次
ガソリンランタンの基本情報
ガソリンランタンはホワイトガソリンが主な燃料となるランタンを指します。
ホワイトガソリンとレギュラーガソリンの違い
[出典引用:Amazon]
ホワイトガソリンは添加物が含まれていないガソリンで純度が高いのが特徴。
対してレギュラーガソリンは車のエンジンに適した燃料になるよう、添加物が配合されています。
ガソリンランタンの種類の中には、車のレギュラーガソリンが併用できるものもありますが、基本はホワイトガソリンを使用します。
ホワイトガソリン専用のランタンに、誤ってレギュラーガソリンを使用しない様、気を付けてくださいね。
ちなみに車にホワイトガソリンを使用する事は違反となっています。こちらも合わせてお気を付けください。
ガソリンランタンの特徴
[出典引用:Amazon]
ガソリンランタンの最大の特徴は、他のランタンと比べて圧倒的に光量が大きい事。
ハイパワーな明かりでキャンプサイト全体を照らしてくれます。
また次に大きな特徴が季節を問わず使用できる事。
ガスランタンなどは燃料の引火点が高く、寒冷地には適していません。
ガソリンランタンの主な燃料であるホワイトガソリンは燃料の引火点が非常に低い為、寒い場所でも問題なく使用できます。
※引火点=大まかにいうと、液体が燃え始める温度を指します。
また、ガソリンランタンは燃焼音が心地よいというのも大きな魅力の1つ。
何とも言えない燃焼音が、静まり返ったキャンプ場で癒しを与えてくれます。
ガソリンランタンの燃焼音についてはこちらの記事も参考にしてください。
この記事もチェックする
ガソリンランタンに必要な道具
ガソリンランタンを使うにあたって、必要な道具があります。
準備していただきたいのがこちらの6つ。
- ガソリンランタン
- ホワイトガソリン
- ガスライター(チャッカマン)
- マントル
- はさみ
- フューエルファネル
ランタン本体と燃料は、もちろん必要ですし、火を付けるのにガスライター(チャッカマン)は必要不可欠ですよね。
また、はさみはマントルの紐を切る際に使います。
残りのマントルとフューエルファネルについては、ひとつずつ説明いたします。
マントル
[出典引用:Amazon]
マントルはガソリンランタンで使用する発光体を指します。
マントルは一見するとただの袋のようですが、その袋に発光物質が塗られています。
マントルがないとガソリンランタンを光らせることができないため、準備し忘れないよう注意しましょう。
マントル
[出典引用:Amazon]
フューエルファネル
[出典引用:Amazon]
フューエルファネルは燃料をランタン本体に注ぐ際に使用します。
こちらのギアは必須というわけではありませんが、初めてガソリンランタンを使用する方には強くおすすめします。
なぜなら、フューエルファネルは燃料をこぼさず使用できるだけでなく、燃料が目安の量になったら自然と止まるように出来ているからです。
ガソリンランタンでは、燃料を入れすぎると『ポンピング』という作業の際に、燃料が吹き出てくる可能性があります。
注ぎ口からどのくらい燃料が入っているか見えづらいため、フューエルファネルは非常に便利なのです。
準備しておいて損はない道具ですよ。
フューエルファネル
[出典引用:Amazon]
ガソリンランタンの点火方法
道具の準備も出来たところで、いよいよガソリンランタンを点火します。
手順は大きく分けて4つあります。
①タンクに燃料を入れる
②ポンピングする
③マントルを取り付け、空焼きする
④点火し、ポンピングで調整する
手順の順番も重要なので、上から1つずつ詳しく見ていきましょう。
①タンクに燃料を入れる
フューエルファネルを使用して、ランタン本体に燃料を注ぎます。
燃料のホワイトランタンは気化しやすいため、タバコの火にも引火してしまう恐れがあります。
燃料を注ぐ際には、火気厳禁!と覚えておいてください。
②ポンピングする
ガソリンランタン特有の手順であるポンピングをおこないます。
ポンピングって何?
ポンピングは、ランタン本体の内部に圧力をかける作業を指します。
ポンピングによって、燃料のホワイトガソリンが気化して燃焼できるようになるため、しっかりとポンピングすることが重要になります。
手順は意外と簡単です。
- ランタン本体についているポンプノブを左に2回転させる。
- ノブの先端の穴を親指で押さえ、引っ張って押し込む。
- ポンプノブが押し込めなくなるまで、何度もおこなう。
- ポンプノブが押し込めなくなったら、親指を外して押し込み、右に回して閉じる。
これでポンピングは完了です。
感覚としては、自転車の空気入れに似ています。
押し込んでいくうちに、空気がたまってノブが固くなっていくのを感じますよ。
お子様とされる場合は最後は大人がしっかり押し込んであげましょう。
③マントルを取り付け、空焼きする
ランタン本体に、マントルを取り付け、空焼きをしていきます。
空焼きって何?
空焼きとは、マントルの不純物を燃やして、発光する部分だけを残す作業を指します。
ガソリンランタンがうまく光るには、この空焼きをしっかりすることが重要なポイントになってきます。
手順はこちらも意外と簡単。
- マントルをしっかり袋状に広げてから、ランタン本体に取り付ける。
- 本体に取り付けたら、絞めて余った紐を切り取る。
- マントルの下部から火をつけて、マントルを燃やす。
- 一度黒くなってから、灰になって白になるのを待つ。
これで空焼きは終わりです。
ただ、この時注意するべきポイントは、マントルをしっかり広げること、取り付ける際に余った紐はきちんと切り取るということ。
空焼きした後のマントルは非常に繊細なので、うかつに触れないように細心の注意を払いましょう。
④点火し、ポンピングで調整する
いよいよ点火します。ホヤの下からガスバーナーを差し込み、マントルに火を近づけます。
そして本体中央部にある燃料バルブを左に回すと、マントルに火が移ります。
マントルに火が付いたら、先ほどのポンピングを再度おこない、灯りを安定させます。
これで、ガソリンランタンの点火手順は完了です。
文字だけでは伝わりづらいという方は、こちらの動画もチェックしてみてくださいね。
【キャンプ基礎知識】ガソリンランタンの点火方法を詳しく解説!:まとめ
今回はキャンプ初心者にも分かりやすくガソリンランタンの点火方法についてお伝えいたしました。
今回の記事のポイント
- ガソリンランタンはホワイトガソリンを使用する
- ガソリンランタンは燃焼音も魅力的である
- 点火する前に必要な道具を確認しよう
- 空焼き後のマントルは繊細なので取り扱いに注意する
- 点火方法が分かれば実践あるのみ!
ガソリンランタンは、自然の暗いキャンプサイトの夜を雰囲気を良くし、明るく照らしてくれます。
点火手順が手間だと感じるかもしれませんが、この手間を味わうのもキャンプの醍醐味。
丁寧に手順を踏んで、見事ガソリンランタンに点火出来た際には、大きな達成感がありますよ。
是非この記事を参考に、皆さんもガソリンランタンを点火してみてください。
こちらの記事も合わせてチェックする