その質問にお答えします。
私もケロシンランタンを使っていたら、光量が安定しなかったり、急に点かなくなった経験があります。
ケロシンランタンを使っている方は、多かれ少なかれそういった経験しているのではないでしょうか。
そんな時はジェネレーターの詰まりが原因となっている事が多いです。
原因がわかっても『詰まったらどうすれば良いのか』といった知識がないと、いざという時に困りますよね。
そこで今回は、ジェネレーターが詰まる理由と、対策について解説していきます。
この記事を読むと、友人などがケロシンランタンが点かず困っているときに、かっこよく助ける事が出来るようになりますよ。
目次
ケロシンランタンについて
ケロシンランタンの『ケロシン』は英語で灯油の事を意味しており、燃料に灯油を使うランタンの事をケロシンランタンといいます。
ケロシンランタンは他に灯油ランタンやオイルランタンとも呼ばれ、多くのキャンパーさんが愛用しています。
ケロシンランタンの種類
ケロシン(灯油)ランタンには加圧式と非加圧式の2種類あるので、ランタンを選ぶ際どちらかを確認してから購入しましょう。
それぞれの特徴を簡単に紹介します。
加圧式
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加圧式の灯油ランタンは、燃料タンクに灯油を入れてからポンピングし、タンク内の圧力を上げて灯油を気化させてから点火します。
圧力をかけるためのポンピングやプレヒート(予熱)など、点火までの事前準備に手間はかかりますし、定期的なメンテナンスも必要です。
しかし、手間がかかる分光量も多く、明るさはガソリンランタンにも負けません。
非加圧式
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非加圧式の灯油ランタンは、燃料タンクに灯油を入れたら内部にある芯が灯油を吸い上げるので、芯に十分に染み込んだら火を点けます。
明るさは加圧式に比べるとあまり明るいとは言えませんが、燃費が良く風にも強いのが特徴で、ハリケーンランタンとも呼ばれます。
加圧式と比べると特にメンテナンスも必要ないので、キャンプ初心者の方でも扱いやすいランタンです。
ケロシンランタンはコスパ抜群
燃料を使うランタンは他に、ガソリンランタンやガスランタンもありますが、燃料代が灯油に比べるとバカになりません。
コストパフォーマンスを考えるなら、灯油が圧倒的に安く最強です。
ホワイトガソリン | 1L 約880〜1000円 |
灯油 | 1L 約112円 |
灯油の価格は以前より高くなっていますが、ホワイトガソリンと比べるとかなり安いですよね。(2022年10月12日現在)
燃焼時間も、他の燃料を使うランタンと比べて差はありませんし、明るさに関してもガソリンランタンに劣(おと)りません。
また、灯油ストーブと燃料を共有できるのも魅力です。
寒い時期や場所でキャンプする場合、ストーブを持っていく方も多いですよね。
そんなときに燃料を色んな種類持っていくのは荷物も増えますし、燃料タンクに入れ間違いする原因にもなり危険です。
ストーブを持っていく方は断然、ランタンには燃料を共有できるケロシンランタンをおすすめします。
ケロシンランタンはお手入れ必須
ケロシンランタンは、使い方次第で長年使うことができますが、定期的に部品の交換やメンテナンスを行う必要があります。
例えば、マントルは破れた場合すぐに交換が必要ですし、ランタンを覆うホヤもガラス製なので、割れたら交換しなければなりません。
これらは初心者の方でも簡単に交換できますが、ジェネレーターのお手入れや交換は少し手間がかかるので注意が必要です。
ジェネレーターやマントルがあるのは加圧式のランタンのみで、非加圧式のランタンにはありません。
ジェネレーターが詰まるとランタンはつかない?
加圧式のケロシンランタンを使っていて、ポンピングは出来ているのに急に点かなくなったら、原因はジェネレーターの詰まりかもしれません。
ジェネレーターってなに?
ジェネレータとはマントルの横を通っている燃料を気化する装置のことで、ケロシンランタンにとってかなり重要な部分になります。
加圧式ケロシンランタンの不具合のうち、9割がジェネレーターを交換すれば改善されると言われるほどです。
ケロシンランタンは、ジェネレーターによって燃料(灯油)が気化されマントルまで運ばれる仕組みです。
ジェネレーターが詰まるとどうなる?
ケロシンランタンは使っていくうちにジェネレーターが詰まります。
ジェネレーターが詰まってしまうと燃料はマントルまで届きません。
そのためジェネレーターが詰まると、明るくなったり暗くなったり光量が安定しない、点灯しないといった不具合が発生するのです。
ランタンへの点火時に燃料バルブを全開にしていなかったり、不完全燃焼を繰り返す使い方をしている場合は詰まりやすいです。
ジェネレーターのメンテナンス
ケロシンランタンを使っていると、ススがついたり焦げ付いてくるので、定期的にお手入れや交換をする必要があります。
初めは手間に感じますが、慣れてくるとその手間が楽しみになりますよ。
今回は、私が愛用しているコールマンのケロシンランタン639を例にメンテナンス方法を紹介。
他のケロシンランタンもそこまで違いはないので参考にして下さい。
定期的に掃除しよう
まずジェネレーターを取り外します。タンクに圧力がかかっていないことを確認してから始めて下さい。
ジェネレーターの取り外し方
- ベンチレーターを外してグローブ(ほや)を外す
- プレヒート用のアルコールを入れるカップを持ち上げながら、その下のヒートシールドを外す
- ヒートシールドを外すと、隠れていたボルトが見えるようになるので、これを回して外す
- ボルトを外したら、バーナーアセンブリーという大きなパーツを真上に持ち上げるようにして外す
- バルブハンドルを外し、カラーと呼ばれるリング状の部品を外す
- ジェネレーターがむき出しになったら根元のナットを回して緩め、バルブアセンブリーから外す
専用のスーパーレンチを使用すると、ジェネレーターの根元にあるナットの取り外しがスムーズに出来るのでおすすめです。
ジェネレーターを外したら、付着しているタールやカーボンをバーナー等で炙って焼き切ります。
真鍮(しんちゅう)製ですが、長時間バーナーをあてると溶けるので注意してください。
掃除が終わったらパーツを外したときと逆の手順で組み立てます。
ポイント
バーナーを使うのが苦手という方は、キャブレタークリーナーを使うのがおすすめです。
バイクのメンテナンスに使われるものですが、ガソリンランタンやケロシンランタンのお手入れにもよく使われます。
私も使っていますが、しぶといスス汚れもきれいに取れますよ。
おすすめのキャブレタークリーナ
ヤマハ スーパーキャブレタークリーナー
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この商品は泡タイプなので使いやすいです。
強力で洗浄力に優れているので、ジェネレーターにこびりついたカーボン等を除去してくれます。
容量は500mlと、ランタンのお手入れだけで使うのであれば十分な量があり、余ってしまうのでコンパクトサイズが欲しいところです。
掃除してもダメなら交換
定期的にお手入れをしていても、火が点かない、光量が安定しない等の症状を繰り返す場合は、ジェネレーターの交換を検討しましょう。
ケロシンランタンは、コールマンなど日本国内で販売されていない輸入商品が多く、修理サポートを受けられません。
そのためジェネレーターの交換は自分でする必要があります。
ジェネレーターを交換する際は、掃除の時と同じように取り外して下さい。
注意ポイント
コールマン639は輸入品のため、交換する部品も通販で購入しなければなりません。
すぐに届くわけではないので、予備を事前に準備しておくようにしましょう。
ジェネレーターの交換が終了したら点火して燃焼テストをしましょう。これで点火出来たら修理は完了です。
文章だけでは分かりにくいという方の為に、ジェネレーター交換をしている方の動画を載せておきますね。
ジェネレーターの詰まりが原因?ケロシンランタンが点かなくなる理由:まとめ
まとめポイント
- ケロシンランタンは燃料が灯油なのでコストパフォーマンスが良い
- 灯油を使うためススが出やすくジェネレーターが詰まりやすい
- ジェネレーターが詰まると、ランタンが点かないなど不具合が起こるので定期的に掃除が必要
- ジェネレーターを掃除しても不具合が改善しないときはジェネレーターの交換をする
ケロシンランタンはコストパフォーマンスも良く、多くのキャンパーさんが愛用しています。
長く使っていると多少の不具合は出るため、ジェネレーター掃除など定期的なメンテナンスが必要です。
しかし手間をかけた分愛着が湧き、メンテナンスをしている時間も楽しみの1つになりますよ。