そんなお悩みににお答えします。
ガスランタンといえばマントル。マントルの空焼きと聞くと、身構えてしまいませんか?
空焼きって言葉だけで難しそうなイメージがありますよね。
ガスランタンはとても便利なツール。
難しそうというだけで候補からはずしてしまうのはもったいないですよ。
マントルの空焼きは一度覚えてしまえば、非常に簡単です!
実際に私も一度やってみたらとても簡単でした。
この記事では、マントルの空焼きの方法や注意点についてまとめています。
後半では、私のおすすめガスランタンもご紹介しますね。
目次
マントルとはなんだろう
[出典引用: コールマン公式HP]
マントルとは空焼きすると発光体になる繊維状の袋のこと。
ガスに点火することで発光体であるマントルが熱をもち、周りを放射状に照らす仕組みです。
ガスランタンの構造
[出典引用: Amazon]
今回は、コールマンのノーススターを例にみていきましょう。
上記の参考画像ではたくさんの名称がありますね。でも大丈夫!簡単です。
まず覚えるのは左上のパーツの名称のうち4つだけ。
- ベンチレーターナット(ベンチレーターを固定するナット)
- ベンチレーター(ランタンのふた)
- ガラスグローブ(マントルを覆うガラスカバー)
- バーナーヘッド(画像ではマントルとなっていますが、金色の棒状の部分です。)
ちなみに、空焼きの方法とパーツの名前は他社製品でも基本的にほとんど同じ。
次に紹介する空焼きの手順を覚えれば、他のガスランタンの空焼きもマスターしたも同然です。
では早速、4つのパーツを使って空焼きの方法を見ていきましょう。
空焼きのやり方
1. ガスランタンにマントルを装着
マントルの装着手順
- ベンチレーターナットを緩めて、ベンチレーターとガラスグローブを取り外す
- バーナーヘッドにマントルを装着する
上ふたを開けて、バーナーヘッドにマントルを取り付ける。
とてもシンプルな構造です。
2. 空焼き
空焼きのやり方
- バーナーヘッドに装着したマントルの下部から点火する
- マントル全体が焦げて真っ黒になる(焼きムラがないように均一に)
- 真っ黒になった後、マントル全体が真っ白に灰化する
マントルに火をつけて焦がすだけ。
あとはマントルが自然と白くなっていきます。
3. 点火チェック
点火チェックの手順
- はずしたグローブとベンチレーターを元の位置に戻して、ベンチレーターナットでしっかり留める
- 空焼きしたマントルを装着したまま、器具栓つまみをひねり、ガスを出しながら点火ボタンを押す
- 点火を確認できたら、器具栓つまみでガスを完全に止める
最後の覚えるパーツは、ガスの量を調節する器具栓つまみと点火ボタンの2つ。
器具栓つまみは、ガスの量で明るさを調節できるガスランタン特有のパーツです。
正常に点火できることを確認でして、空焼きはすべて完了。
点火チェックの際に燃料のカートリッジ(LPガス缶)をつけるのをお忘れなく。
ちなみに一度空焼きしたマントルは、形が崩れなければいつまでも使えますよ。
空焼きの手順まとめ
- バーナーヘッドにマントルを取り付ける
- マントルに火をつけて、全体を灰化させる
- グローブ・ベンチレーターを戻して、点火チェックする
重要パーツ
- ベンチレーターナット
- ベンチレーター
- ガラスグローブ(ほや)
- バーナーヘッド
- 器具栓つまみ
- 点火ボタン
実際に動画でも見てみましょう。(2分-5分が空焼きについてです。)
真っ黒になった後、あっという間に真っ白になっていきますね。まるでマジックを見ているようです。
マントルの取扱い注意点
意外と簡単にできる空焼き。特に気をつけたい注意点についてみていきましょう。
壊れやすいので丁寧に扱う
空焼きをしたマントルは、灰化して非常に壊れやすい状態。
ガスランタンに装着したまま、衝撃を与えないようにランタンケースで保管すれば安心です。
私も空焼き中にライターの先が軽く触れただけで、マントルが壊れてしまったことがあります。
こんなにもろいとは思わなかったので、衝撃をうけました。
本当に壊れやすいので、空焼きと保管は丁寧に行う必要がありますね。
予備を必ず持参する
空焼きしたマントルは壊れやすいので、必ず予備をもっていきましょう。
空焼きは外で行う
火を使うので必ず屋外で空焼きを行ってください。
マントルに火を付けると発光体になる化学薬品の臭いも出ますよ。
純正品を使う
他社製のマントルで代用可能なこともありますが、何か欠陥があったときPL法(製造者責任法)hが適応されない場合があります。
ガスランタンと同じメーカーの純正品なら安心して使えますね。
注意点まとめ
- 壊れやすいので保管時に衝撃などを加えないよう注意する
- 壊れやすいので予備が必須
- 空焼きは外で行う
- 純正品を使う
ソフトランタンケースⅡ(コールマン)
ランタンとマントルはしっかりとしたケースで保管をしておいた方がいいでしょう。
空焼きしたマントルは壊れやすいですし、ほこりや汚れから守ることでランタンをより長く使うことができます。
付属のものより耐性のある専用ケースなら安心。
コールマンのソフトランタンケースⅡ
衝撃が加わって「ほや」を割ってしまうこともあるので、この専用ケースがあれば安心です。
装着したまま保管したマントルも守ることができます。軽量のポリエステルなので持ち運びも軽々できますよ。
仕様
- 衝撃からランタンを守る補強板のついた三重構造
- 大型のランタンが入る大容量ケース
- ショルダーストラップ付
- 使用時サイズ:約18.5×18.5×36(h)cm
- 重量:約560g
おすすめランタンの紹介
マントルの空焼きを覚えたところで、おすすめのガスランタンを紹介しましょう。
2500ノーススターLPガスランタン(コールマン)
[出典引用: コールマン公式HP]
ガスランタンの定番といえば、コールマンのノーススター。
全方位を明るく照らすことができる大光量ガスランタンです。
使いやすくて、初めてのランタンにも最適ですよ。
仕様
- 明るさ:約1543ルーメン(200ワット相当)
- 燃焼時間:約4-8時間(LPガス470g缶使用時)
- 重量:1.3kg
- 本体サイズ:14.5×14.5×高さ26(cm)
プリムス IP-2245A-S(岩谷産業)
[出典引用: プリムス公式サイト ]
メインランタンにするには光量が不足していますが、小型で持ち運びに便利なので登山やソロキャンプで長年愛用されている逸品。
言葉では言い表せない独特の光の雰囲気があります。
仕様
- 明るさ:370ルクス
- 燃焼時間:約8時間
- 本体重量:約200g
- 使用時サイズ:約13.2×9×高さ9(cm)
レギュレーターランタン ST-260(SOTO)
[出典引用: 新富士バーナー株式会社HP]
グローブ(ほや)部分が破損しづらいステンレス製のメッシュタイプ。
明るさはないけれど、小型で持ち運びにも便利です。
仕様
- 明るさ:150ルクス(ほんのり明るい程度)
- 燃焼時間:約28-38時間(230g缶使用時)
- 重量:約210g
- 使用時サイズ:約6.5×10.5×高さ15(cm)
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マントル不要のランタン
マントル不要のガスランタンも少数ながら販売されています。
その多くはキャンドルタイプのランタン。
光量が小さいものしかありませんが、空焼きやマントルの保管に注意する必要がないのでとても便利。
いくつかご紹介しますね。
ルミエールランタン(コールマン)
[出典引用: コールマン公式HP]
キャンプの夜を最高にする雰囲気抜群のキャンドルランタン。
私はこのランタン醸し出す極上の雰囲気のおかげで、家族とのキャンプをすばらしい夜を過ごすことができました。
おすすめですよ。
仕様
- 明るさ:ロウソク並み
- 燃焼時間:約28-38時間(230g缶使用時)
- 重量:200g
- 使用時サイズ:約7.3×6×高さ18.3(cm)
- マントル不要
プラチナランタン SOD-250(SOTO)
[出典引用: 新富士バーナー株式会社]
本体のプラチナが発光体となるニュータイプのガスランタン。
シンプルな構造で使いやすいのですが、光量の弱さと価格が弱点です。
仕様
- 明るさ:120ルクス
- 燃焼時間:約6時間(230g缶使用時)
- 重量:210g
- 使用時サイズ:約7.7×6.5×高さ11(cm)
- マントル不要
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まとめ
- マントルは周り明るく照らす発光体
- 実は空焼きはとても簡単
- 空焼きしたマントルは壊れやすい
- 破れるまで何度も使える
- 使用するマントルは、純正品が安心
- 明るさを重視しなければ、マントルなしのガスランタンがおすすめ
空焼きが難しいのではなく、空焼きしたマントルの取り扱いや保管に注意が必要なだけだったんです。
やってみると簡単で面白いですよ。
空焼きをマスターすればガスランタンの使い方はもう大丈夫。
ガスランタンを使いこなして、キャンプを大いに盛り上げましょう。