そんな疑問にお答えします。
オイルランタンは雰囲気づくりに最適なことはもちろん、燃費が良いことも魅力の1つ。
例えばハリケーンランタンであれば、ランタンオイル100mlで約8時間明るさが持続します。
キャンプ一晩分としては十分な量ですが、ランタンオイルは1L以上の量で販売されていることが一般的ですよね。
1、2日のキャンプに1Lのオイルはかさばるので、100均の容器などに小分けすることができればとても便利です。
実際に私は100均のプラスチックボトルに灯油を入れて使っていたのですが、それが危険な行為だと気づいたのはだいぶ後のことでした。
自分の能天気さに思わず苦笑してしまいます。
100均の容器を使う際には気をつけなくてはならない重要なポイントがあるんです。
今回は、灯油やホワイトガソリンを100均の容器に入れて使うことの危険性と100均の容器が使えるパラフィンオイルについて解説していきます。
記事後半では、100円で手に入るおすすめの容器もご紹介しますよ。
目次
100均の容器を使うと危険な理由
100均で手に入る容器の素材は主にガラスやプラスチック。
どちらの素材がランタンオイルの容器に適しているでしょうか。
軽くて、落とした場合でも壊れにくいプラスチックの容器を好む方が多いかもしれません。
しかし、素材よりももっと重要なポイントがあります。
それはランタンオイルの引火点です。
ランタンオイルの引火点
ランタンに使うオイルには灯油とホワイトガソリンなどがありますが、いずれも消防法によって定められている石油類の危険物。
そして、これらのランタンオイルを扱う際に重要なのが引火点の温度です。
オイルが液体から気体になる温度 = 引火点
引火点とはオイルが液体から気体になり始める温度のこと。
引火点の温度になるとオイルが気体になっているので、そこに火を近づけると気体のオイルが燃えます(引火する)。
また、通常の温度で液体が気体になることを揮発(きはつ)と言います。
ホワイトガソリンと灯油は揮発性が高い液体と言えますね。
例えばホワイトガソリンが揮発する温度、つまり引火点は-40℃。
ホワイトガソリンが入った容器のふたを開けたままにしておくと、日の当たらない冷暗所でもいつの間にか容器が空っぽになっているなんてことも。
ちなみに私は引火点より揮発点という名前にしたほうが分かりやすいと思うのですが、揮発点という言葉はないようです。
理科の用語って難しい。
ランタンオイルの引火点
灯油::40~60℃
ホワイトガソリン: -40℃から
パラフィンオイル: 95℃以上
ホワイトガソリンと灯油は専用の容器を使う
万が一オイルが漏れて揮発した場合の危険性を考えると、ホワイトガソリンと灯油は専用の容器に入れなくてはなりません。
100均の容器に揮発性の高いオイルを入れて使うのは危険な行為です。
特に車に乗せて運ぶ際には、専用容器でもふたの閉め忘れに十分気をつける必要があります。
夏場には自動車の車内温度が70°を超えることもあるので、ホワイトガソリンだけでなく灯油の運搬にも要注意。
パラフィンオイルなら100均の容器が使える
ホワイトガソリンと灯油は専用の容器を使うことが必須ですが、実は100均の容器でも使えるランタンオイルがあります。
それは、パラフィンオイルです。
パラフィンオイルは安全性が高い
パラフィンオイルも危険物ですが、引火点が95℃以上。
ストーブなどの熱源の近くに置いたりしない限り、95℃以上に達することはないので安全性の高いランタンオイルと言えます。
もちろん自然発火することもありません(発火点は255℃)。
さらにパラフィンオイルは灯油のような鼻を刺す臭いがなく、ススもほとんど出ないのでメンテナンスいらずとメリットがたくさんあります。
パラフィンオイルのおすすめはこちら。
パラフィンオイル 1L(STAR社)
[出典引用: Amazon]
パラフィンオイルの唯一の弱点は灯油に比べて価格が高いことです。
しかし、パラフィンオイル100mlで8時間程度使えるので、キャンプの夜1日あたりに換算すると約150円。
1日150円と考えると、あまり高いと感じません。
灯油が安すぎますね(笑)。
パラフィンオイルは安全性が高く、取り扱いも簡単なのでおすすめですよ。
単価100円で手に入る容器と便利アイテム
パラフィンオイルを使えば、ランタンオイル専用ではない100均の容器でも持ち運びが可能です。
そして、実際に100円ショップに足を運べば、いろいろと小分け用の容器が見つかります。
でもネットで気軽に容器を購入したいときもありますよね。
私はアマゾンのヘビーユーザーなので、100円の商品でもネットで注文できるのは大助かりです。
ここではネットで単価100円で購入できるおすすめのアイテムを何点かご紹介します。
ハンセン JP遮光ボトル 100ml(ニッコー)
[出典引用: Amazon]
日光が当たっても劣化しにくい茶色の遮光ボトル。
100ml入るので、ハリケーンランタンをもって1日キャンプに行く場合にはこれ1つで十分。
キャップもしっかりと閉めることができるので、オイル漏れの心配もありません。
PCロート 9cm クリア(グリーンパル)
[出典引用: Amazon]
給油口にオイルが入れにくいと感じることがあります。
私はこれを使う前はオイルを給油口の周りによくこぼしていました。
こういった「じょうご」は給油の際に意外と重宝しますよ。
ジェットオイラー180ml(フルプラ)
[出典引用: Amazon]
こちらは機械油用の油さしですが、パラフィンオイルを入れて使うのにうってつけです。
「じょうご」がなくても簡単にランタンオイルを注ぐことができてとても便利。
また、容器が倒れてもオイルがこぼれません。
機能性抜群の小分け用容器です。
100均の容器にランタンオイルは危険!?安全に使うポイントとは?: まとめ
まとめポイント
- ランタンオイルの持ち運ぶ際は引火点に気をつける
- 引火点とはランタンオイルが液体から気体に変化する温度のこと
- 引火点が低い灯油とホワイトガソリンは専用容器を使う
- 灯油とホワイトガソリンは容器のふたの閉め忘れに特に注意する
- 引火点が高く、安全性の高いパラフィンオイルなら100均の容器が使える
- ネットショップでも単価100円で手に入る容器がある
ランタンオイルは危険物なので引火点について知っておくことは非常に重要です。
同じく危険物ではありますが、パラフィンオイルなら専用の容器でなくても安全に持ち運ぶことができます。
さらにパラフィンオイルは臭いもなく、ススも出ないのでおすすめ。
使用するキャンプ道具のことをよく知って、安全にキャンプを楽しんでください。