マントルランタンを初めて使う方は、聞きなれないランタン用語や使い方に戸惑っていませんか。
私の場合、初めてガソリンランタンの説明書に目を通したとき頭の中が「?」だらけでした。
とりあえずよく分からないまま、使ってみたのですが何かうまくいきません。
特に苦戦したのはマントルの付け方で、なかなかきれいに付けられず困っていました。
しかし、付け方のコツを知ってからは何の問題もなくスムーズにうまく付けることができるようになりました。
ささいなことですが、知っていると知らないでは大きく違います。
今回はマントルの付け方に焦点を絞って分かりやすく解説していきますね。
マントルの種類によって付け方が違うので、順番に解説していきます。
目次
そもそもマントルとは?
マントルランタンは他のランタンに比べて、大光量のランタンが多いです。
この明るさを出すための大切な役割を担っているのがマントルです。
マントルの布地に染み込んでいる化学薬品が熱を帯びることで、反応して発光体となって周りを明るく照らします。
もちろん、明るさを出すためにはガスやガソリンといった燃料の質やマントルの構造なども大切です。
しかし、マントルがないとマントルランタン特有の大きな明るさを出すことができません。
マントルは純正品を使った方が良い
マントルを使う際には、なるべく純正品のマントルを使うことをおすすめします。
万が一何かあったとき、製造物責任法(PL法)の適応を受けられないからです。
代用品を使う場合
しかし、純正の予備マントルがなんらかの理由で手元にない場合も考えられます。
そういった場合は自己責任での使用となりますが、代用のマントルを使うことが現実的。
どんなマントルでも基本的に代用可能です。
それでも、できるだけ純正品に似ているものを使用しましょう。
形もサイズも違うマントルを使うと、壊れやすかったり明るさが出にくいことが多くなりますよ。
マントルの種類は3つ
マントルの種類は3つあります。
上からかぶせるマントルと吊り下げるマントル、そして複合型のマントルです。
それぞれの形で付け方が異なりますが、各種サイズの違いで付け方が変わることはありません。
それでは、まず1つ目の上からかぶせるタイプのマントルの付け方を見ていきましょう。
上からかぶせるタイプの付け方
上からかぶせるタイプのマントルは広げると提灯のような形をしていて、上下に穴が空いています。
マントルの上下に穴が空いているので、両穴型や両切り型マントルと呼ばれることもありますよ。
ランタンの下部から上に向かって出ているバーナーにマントル上下の穴を突き通すようにして付けます。
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画像だと提灯というより、ひし形のそろばん玉のような形ですね。
付け方は上下の穴をバーナーに突き通すだけなのですが、実際にやってみるとうまく付けられないことがあります。
その場合に使うちょっとしたコツがあります。
事前にマントルの形を作っておくこと
マントルをバーナーに付ける前にやっていただきたいのが、事前にマントルの形をつくっておくことです。
形をつくっておくと、バーナーにマントルの穴を通しやすくなりますよ。
また、あらかじめマントルを広げて形をつくっておかないと後の「空焼き」という作業のときにいびつな形に仕上がってしまいます。
「空焼き」したマントルはとても脆く壊れやすいのですが、形がいびつだとより壊れやすいマントルになります。
以前の私はバーナーに付けた後に形を整えていたので、装着に手間取る上に「空焼き」は失敗ばかりと散々でした。
たったひと手間でストレスフリーでランタンを使えるようになりますよ。
UF8 フィールドガスランタンL(キャプテンスタッグ)
上からかぶせるタイプのマントルは、小型大型さまざまなガスランタンに幅広く使われています。
このタイプのマントルでおすすめのランタンは、キャプテンスタッグ社のフィールドガスランタンL。
[出典引用: キャプテンスタッグ公式HP]
このガスランタンはかなりの明るさを出すことができます(約150W)。
サイト全体を明るく照らすメインランタンとして大活躍してくれますよ。
大光量のマントルランタンの中で、比較的お手頃な価格なのもおすすめの理由です。
マントルL(キャプテンスタッグ)
フィールドガスランタンLの純正品マントルはこちら。
[出典引用: キャプテンスタッグ公式HP]
初めてこのタイプのマントルを見たとき、提灯型と言われてもピンと来ませんでした。
クラゲとかUFOみたいですよね。
マントルは消耗品なので予備の携帯は必須。
ある程度マントルをストックしておくと良いでしょう。
その点、このマントルは価格が手ごろなので助かります。
サイズL: 径90mm(縦横9cm)
吊り下げるタイプの付け方
2つ目は吊り下げるタイプのマントルです。
袋の形状で口(穴)を閉じるためのひもがついているのが特徴です。
ランタン上部から下向きに出ているバーナーにひもでしばって固定します。
このタイプが主に使われるのは、コールマン社のガソリンランタン。
ごくわずかですが、日本ではペトロマックスなど一部のケロシンランタン(灯油ランタン)にも使われています。
指を入れて形をつくっておく
付け方ですが、このタイプも装着前に形を整えます。
「空焼き」でいびつな形のマントルにしないためです。
このタイプはマントルの口(穴)から中指と薬指を入れて、マントルの内側から広げて袋の形をつくっておきます。
ひもは仮結びをしておく
ひももあらかじめ軽く仮結びしておくとバーナーに固定するときにしばりやすいですよ。
バーナーにみぞになっているところがあるので、そこにひもでしばることでしっかりと固定できます。
袋の口に隙間をつくらないように、ひもでキュッときつくしばりましょう。
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インスタクリップの場合
下の画像のようにひもの代わりにワイヤーを使うものもあります。
こちらはインスタクリップと言われるタイプで、装着がひもタイプよりも簡単。
緑色のインスタクリップをひねるだけでワイヤーが締まり固定されます。
ひものタイプと違い、事前の仮結びは必要ありません。
[出典引用: コールマン公式HP]
ワンマントルランタン(コールマン)
吊り下げるタイプのマントルを使うランタンのおすすめは、こちらのワンマントルランタン。
[出典引用: コールマン公式HP]
ワンマントルランタンは長年愛されてきたコールマンの定番商品。
メインランタンとして使える十分な明るさがありながら、ガソリンランタン特有の温かみのある光はキャンプの夜を彩ります。
ちなみにコールマンのガソリンランタンは数量限定で販売されます。
見逃すと次のモデルのワンマントルランタンが出るまで手に入らないかも。
コールマンのホームページは要チェックですよ。
21A型マントル (コールマン)
ワンマントルランタンに使用する純正品のマントルはこちらの21A型です。
[出典引用: コールマン公式HP]
ちなみにコールマンはアフターサービスが充実しており、過去に販売していたランタン用のマントルも販売されています。
似ているマントルがたくさんあると紛らわしいですよね。
現在販売されているランタンで使用する、吊り下げるタイプの純正品はこの21A型のみです。
21A型はひもとインスタクリップの2種類あります。
インスタクリップのマントルは緑色のクリップをひねるだけで簡単に固定できるのでおすすめ。
複合タイプのマントルの付け方
[出典引用: Amazon]
3つ目は、吊り下げるタイプと上からかぶせるタイプを合わせた複合タイプ。
その特徴的な形からアコーディオン型マントルと呼ばれることも。
基本的には吊り下げるタイプと同じでランタン上部のバーナーにマントルを付けます。
しかし、上からかぶせるタイプのように下にも口(穴)が空いていて、ランタン下部のマントルサポートに固定して使います。
[出典引用: コールマン公式HP]
このタイプのマントルでインスタクリップのものはありませんが、ワイヤーをひねるだけなので固定するのは簡単です。
加えて、複合タイプは他のマントルのように事前に形をつくっておく必要はありません。
3種類のマントルの中で付け方が最も簡単と言えます。
2500ノーススターLPガスランタン(コールマン)
今のところ複合型マントルを使用するのはごく一部のコールマンのランタンだけ。
その中でおすすめしたいのが、2500ノーススターLPガスランタンです。
[出典引用: コールマン公式HP]
約1,573ルーメン(200W相当)の圧倒的な明るさでサイト全体を照らすことができます。
メインランタンとして申し分ない明るさ。
明るさを調整することもできるので、食卓を飾るテーブルランタンとしても使えますよ。
使い方も抜群に簡単で、初心者からベテランキャンパーまで幅広く愛用者がいます。
マントルランタンのランキングで常に上位入りする人気ランタンです。
マントル95型(コールマン)
[出典引用: コールマン公式HP]
ノーススターLPガスランタンに使用するマントルはこの95型。
付け方がとても簡単なので初心者にもおすすめです。
ランタンのマントルの付け方を教えて!装着方法の違う3種のマントル: まとめ
まとめポイント
マントルの種類は3つ
上からかぶせるタイプ
・付ける前にマントルの形を整えておく
吊り下げるタイプ
・付ける前に指を入れて内側から形を整えておく
・ひもタイプは仮結びをしておく
複合タイプ
・3種類のマントルの中で最も装着が簡単
マントルの付け方のコツは事前に伸ばして形をつくっておくこと。
バーナーへの装着がしやすくなって、「空焼き」をしても壊れにくくなります。
説明書にも書いてある基本なのですが、見落としてしまっている方が意外と多いです。
ささいなことですが、やっているといないでは全く出来が違うのでぜひ試してみてください。